労働時間と時計 2
発展途上国では、より多くの賃銀のために自分の生活時間を犠牲にしたくない、という一種の自己主義が、組織的労働の成立を妨げています。
・・・・とくにラテン・アメリカ系諸国ではそうです。
並河萬里氏は『メキシコ時間のない国』のなかで、「メキシコ時間」という興味深いエッセイを書いています。
「メキシコには時間がない」と並河氏はいっています。
もちろん都会ではサラリーマンたちは定まった時刻に出勤し、定まった時間に退社します。
・・・そういう点では時間は厳然と存在しているのですが、彼らは日本人ほどには時間を気にしていません。
厳密な分秒単位で仕事をしているはずのラジオでさえ、「ただ今、わたしのD&G 時計では何時です」という程度です。
そのおおらかさには敬服するといっている程度ならまだいいです。
・・・それが近代的な交通機関である鉄道に時間がないとなると話は別です。